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Dick山中の 音楽と気(その2)
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「気とは何ぞや?」 |
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と、思い始めたのが、今から20年前の頃でした。 ふと、そう思ったのですが、一度気になりだすとおさまりがつかず、生来凝り性の性格ですから、どんどん調べ始めました。 多くの本を読み、考え、人と話し、気功をやってみて、気とはどうも他方面に渡るものだと分かってきました。 これは、大変なテーマだと気がついた時は、すでにのめり込んでました。答えを先に言いますと、気とは゛エネルギー゛です。エネルギーは、mc2で量と質を待ちます。 したがって、気のつく表現は、数多くあり、エネルギーの量や質や状態を表します。「あの人、気が弱いね」「やる気を出せよ」「気が合わないね」「明日の天気は?」など、我々が普段、気にしないで使っている言葉の中にエネルギー状態を表現した言いまわしは、たくさんあるのです。 日本語は、まさにぴったしの表現ができる言語です。 さて、音楽は芸術の一ジャンルでしょうが、気とどういう関係にあるのでしょう? 音を奏でるということは、その人の持っているエネルギー状態を表現する一つの手段です。質の良い(高い)多量のエネルギーを発散すれば、それを浴びた人たちは、感動し、気持ち良く(エネルギーを持つ)なってきます。特に、癒し系の質を持った音は、心の奥(魂)に直接働きかけてやすらぎとなごみを与えてくれます。 本来、人間が一番安心していられる環境(エネルギー状態)にいざなうのです。 反対に、質の低い多量のエネルギーを発散させると人々は平常心も保てず、いらいら、とげとげしくなってしまいます。心に不安が生じるからです。うるさいノイズにしか聞こえません。 テクニックがとてもうまい人でも、人を感動させることができないミュージシャンは、この良質の気を多く出せない人です。 テクニックは、学んで身につけられますが、気は、その人の持っているものを表現するのですから、即席では作れないのです。 持って生まれた気の質(先天的)と人生の年輪を重ねて、良くなった気の質(後天性)とで、その人のエネルギーの本質は決まっています。 そして、音を表現する時のミュージシャンの気の持ちようが、さらに影響を及ぼします。 気が荒れている時や気がのっていない時は、良い音は出ません。また、うまく弾いてやろう、聴かせてやろう、感動させてやろうなどと、おごった気持ちで演奏しても、すなおな音は出ません。 ナマ演奏が独特の臨場感をかもし出すのは、弾き手と聴き手の気が合って、2乗倍になり、素晴らしい盛りあがりを演出するからでする つまり、演奏者は質の良いエネルギーを多く出して、聴き手を誘導し、彼らの周波数を高め、同調させ、会場全体が一つになって最高潮に達していくのです。 すばらしいミュージシャンは、このような理屈は知らなくても、すなおに質の良い音が出せる人です。人を感動させられる人です。又、そういう性格(気質)を持って自分の心をコントロールできる人です。 人の本能は、だれでも心のやすらぎを求めています。 すばらしいミュージシャンとは、それを音で表現し、人々に与える為に生まれてきた殉教者のような卓越した人達だと信じています。 |
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